青色申告対応。会計記帳のやりかたについて解説します。仕訳編

おはようございます、社労士の有馬です

前回の記事で会計記帳の基礎的な部分を解説しましたが、今回は仕訳編です

9月も終わりに近づき、年末が近づいてきました

確定申告に備えるためにも是非とも会計記帳のやり方をマスターしておきましょう

もくじ

この記事は前回の続きとなっています

前の記事をまだ読んでいない方は是非、前の記事もお読みください

5分くらいで読める記事ですが、重要な部分だけ知りたいという方は、この記事のまとめをご覧ください

ここだけはキチンと押さえよう。会計記帳の基本は仕訳

会計記帳の基本は仕訳です

仕訳さえキチンとできていれば後のことは全てうまくいくといっても過言ではありません

逆に言うと、仕訳をミスると全てが上手くいかないということでもあります

仕訳作業はミスしないように慎重に行いましょう

仕訳についての復習

仕訳についてもう一度簡単に復習しておきましょう

仕訳とは日々のお金の動きを一つ一つ記録する行為です

例えば私が参考書を現金1,000円で買った場合の仕訳はこうなります

日付 借方 金額 貸方 金額 適用
9/26 新聞図書費 1,000 現金 1,000 参考書代

この記録がずらーっと並んでいる帳面の事を仕訳帳といいます

詳しく知りたい方は前回の記事をお読みください

いつ仕訳をするのか

いよいよこの記事の本題。仕訳のやり方について説明します

まずは、仕訳はいつ行うかについてみていきましょう

仕訳とは資産や負債、収益や費用に変化が起こった場合に行います

つまり、売上が上がったり、何かを仕入れたり、会社の備品を買ったり、会社の資産を売り払ったりしたときに仕訳を行います

たとえば上の仕訳

日付 借方 金額 貸方 金額 適用
9/26 新聞図書費 1,000 現金 1,000 参考書代

では新聞図書費、という費用が発生し、現金が減っています

つまり費用が発生し、資産が減ったわけです

なのでこの事はキチンと記録して(仕訳して)おく必要があるわけです

仕訳のルール①

続いて仕訳のルールについて解説します

仕訳のルールを覚えることはそのまま、仕訳のやり方を覚えることにつながります。きっちりとマスターしていきましょう

と、その前に借方と貸方の説明をしておきます

仕訳は借方と貸方に分けて行います

借方が左で、貸方が右です

覚えにくいでしょうが、これは確実に覚えなければいけない項目なので、頑張って覚えてください

覚え方は借方と貸方をひらがなで書いて

かりかた → かりかたの『り』が左に跳ねているので借方は左

かしかた → かしかたの『し』が右に跳ねているので貸方は右

と覚えるといいでしょう

そして借方、貸方に記述する項目はこのようになっています

借 方 貸 方
資産の増加 資産の減少
負債の減少 負債の増加
収益の減少 収益の増加
費用の増加 費用の減少

分かりにくいと思うので例を出します

まずは先ほどの仕訳を見ていきましょう

日付 借方 金額 貸方 金額 適用
9/26 新聞図書費 1,000 現金 1,000 参考書代

この仕訳を見ると新聞図書費が借方にきています

対応する貸方の科目は現金です

仕訳はこのように借方と貸方で対応する科目があります

どちらか一方だけ発生するということは絶対にありえません

そして新聞図書費とは新聞や参考書、雑誌を買ったときに使う勘定科目です

説明が遅れましたが、借方・貸方に記入する項目の事を勘定科目(科目)といいます

ちなみにこの勘定科目は明確な決まりがあるわけではありません

しかし、ある程度のお約束があり、それにあわせて書くのが望ましいとされています

他の人が見ても分かりやすい会計記帳が求められているということですね

だからといって、厳密にやる必要はありません

例えば社労士への報酬は『支払手数料』や『支払報酬』という科目を使いますが、どちらを使ってもかまいません

今まで『支払手数料』という科目を使っているなら、『支払手数料』をつかいつづけましょう

厳密さよりも、連続性のほうが会計記帳では大事です

そのために適用欄もありますからね

と、大幅に話がそれました。本題に戻ります

書籍を買うと通常勘定科目には『新聞図書費』という科目を使います

新聞図書費は『費』という文字が使われているだけあって、費用です

そして参考書を購入しているわけですから、費用が増加していることとなります

それを踏まえてもう一度先ほどの表を見てみましょう

借 方 貸 方
資産の増加 資産の減少
負債の減少 負債の増加
収益の減少 収益の増加
費用の増加 費用の減少

費用の増加は借方に来ることになっています

なので、先ほどの仕訳では『新聞図書費』が借方に来ているというわけです

では借方に『新聞図書費』金額に『1000』と記入しておきましょう

日付 借方 金額 貸方 金額 適用
9/26 新聞図書費 1,000 参考書代

次は貸方です

今回は書籍を現金で購入したので、『新聞図書費』に対応するのは『現金』です

そして『現金』という資産の減少がおきたので、『現金』は貸方に記入するのが正しいということが分かります

貸方に『現金』と記入しましょう

日付 借方 金額 貸方 金額 適用
9/26 新聞図書費 1,000 現金 参考書代

そして最後に金額を記入しましょう

日付 借方 金額 貸方 金額 適用
9/26 新聞図書費 1,000 現金 1000 参考書代

これで書籍を買ったという仕訳は完成です

文字で説明すると無茶苦茶難しく感じると思いますが、実際やってみるとそこまで難しくないので大丈夫です

実際何かを買ったときのレシートなどがあったら、ここで説明した手順で同じようにやってみるといいでしょう

仕訳のルール②

続いて仕訳のルールその②です

そのルールとは仕訳をすると借方と貸方の金額は必ず一致するということです

例を出します

日付 借方 金額 貸方 金額 適用
9/26 新聞図書費 1,000 現金 1,000 参考書代
9/27 現金 10,000 売上 10,000 顧問料
9/27 普通預金 30,000 現金 30,000 ○○銀行預入
9/27 消耗品費 108 現金 108 ○○商店 ボールペン
9/29 諸会費 25,000 普通預金 25,000 ○○会 年会費
9/29 現金 50,000 事業主借 50,000 事業主借り

前の記事から持ってきた仕訳表です

この表の借方と貸方の金額を合計すると、両方とも同じ金額になることが分かります

逆にいうと、この金額が間違っているとどこかで仕訳が間違っているということになります

上の表だと勘定科目が1:1なので、間違いは起きづらいですが、勘定科目が複数にまたがると間違いがおきやすくなります

日付 借方 金額 貸方 金額 適用
9/27 新聞図書費 1,000 現金 5000 参考書代
消耗品費 2,000 文房具代
会議費 2,000 コーヒー代

同じ店で本と文房具を買って、取引先と商談した場合ですね

他にも給料を払うとき等はこのような仕分けが出てくる場合があります

日付 借方 金額 貸方 金額 適用
9/27 給料手当 300,000 預り金 10,000 ○月分 源泉
預り金 20,000 ○月分 住民税
預り金 30,000 ○月分 社会保険料
預り金 2,000 ○月分 雇用保険料
現金 238,000 平成○○年度○月分給与支払い

※預り金の金額は適当です

仕訳のルール③

仕訳のルールその③は勘定科目についてです

仕訳のルール①であらかた説明してしまったのですが、仕訳には決まった勘定科目を使います

そして正確性よりは連続性の方が大事で、今まで『支払手数料』という勘定科目を使ってきたなら、『支払報酬』のほうが正しくとも、『支払手数料』を使い続けたほうがいい、ということです

この記事のまとめ

ルールその①

借方は左。貸方は右。記入する勘定科目は以下の通り

借 方 貸 方
資産の増加 資産の減少
負債の減少 負債の増加
収益の減少 収益の増加
費用の増加 費用の減少

ルールその②

借方の合計金額と貸方の合計金額は、必ず一致する

ルールその③

決められた勘定科目を使用しよう

まとめ

仕訳について解説しましたが、いかがだったでしょうか

はじめての方には難しく感じるかもしれませんが、慣れるとなんとなく分かってくると思います

むしろ、慣れてくる勘定科目を覚えるのがめんど…難しく感じるのではないでしょうか

最後に宣伝です

有馬社労士事務所では会計記帳の業務も承っています

内容は月々の仕訳帳の作成と損益計算書・貸借対照表の代行作成です

料金は以下のようになっています

仕訳数 料金
100仕訳まで 10,000円
101仕訳~150仕訳 15,000円
151仕訳~200仕訳 20,000円
200仕訳以上 要相談

また、社労士ならではサービスとして、社会保険・労働保険の相談に関して無料で行わせていただいております

手続きや何かを作成する場合は料金をいただきますが、その場合は顧問先料金で対応させていただいております

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それでは今回は以上となります

この記事が皆様のお役に立てれば幸いです

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