青色申告対応。会計記帳のやりかたについて解説します。仕訳編その②

おはようございます、社労士の有馬です

前回の記事で会計記帳の仕訳のやり方について解説しました

今回は解説した内容を使って実際に仕訳を行ってみたいと思います

仕訳について読んでもピンと来なかった方も、実際にやってみると案外理解できるものです

私と一緒に実例を解いて、仕訳についてマスターしましょう

もくじ

前回、前々回からの続きものの記事です

前の記事を読んでいない方は是非、前の記事も合わせてお読みください

通常の仕訳(単一仕訳)

借方と貸方が1:1の仕訳の事を単一仕訳と呼びます

仕訳の大半はこの単一仕訳で行うことがほとんどです

例えば商品を売って売掛金が発生した場合は借方に『売掛金』、貸方に『売上』がきます

実際に仕訳をすると次の通りです

日付 借方 金額 貸方 金額 適用
9/28 売掛金 1,000 売上 1,000 ○○商店

商品を仕入れたり、備品を購入した場合も1:1の単一仕訳を使います

勘定科目の借方、貸方を間違えないように注意して仕訳を行っていきましょう

色々な要素のある仕訳(複合仕訳)

続いて複合仕訳について解説します

複合仕訳とは一つの勘定科目に対して、複数の勘定科目が対応する仕訳のことです

前回の記事で出てきた給料の仕訳なんかが複合仕訳ですね

日付 借方 金額 貸方 金額 適用
9/27 給料手当 300,000
預り金 10,000 ○月分 源泉
預り金 20,000 ○月分 住民税
預り金 30,000 ○月分 社会保険料
預り金 2,000 ○月分 雇用保険料
現金 238,000 平成○○年度○月分給与支払い

記事の内容が気になる方は是非、前回の記事もご覧ください

給料以外にも複合仕訳は売上を仕訳するときにも使ったりします

細かい売上が多くて単一仕訳でやると仕分け数が膨大になって、ややこしくなる場合とかですね

日付 借方 金額 貸方 金額 適用
9/28 売上 200,000 平成30年9月度売上高計上
売掛金 50,000 A書店
売掛金 30,000 B書房
売掛金 100,000 C商店
売掛金 20,000 D商店

仕訳ミスのほとんどは複合仕訳をしたときに起こりますので、複合仕訳をするときは記入漏れや書き間違いがないか注意しましょう

借方の合計と貸方の合計は同じ金額になることを絶対に忘れないようにしましょう

問題編。実際に仕訳を行ってみよう

仕訳について学んだところで、実際の仕訳にチャレンジしてみましょう

今回の記事だけでなく、前回前々回の記事の内容も含んでいますので、分からなければその記事も参照してみてください

問題編

問題:1

9/28にA商店から掛け代金の決済として、¥100,000、銀行口座(普通預金)に振り込まれてきた

問題:2

9/28に、B商店から¥70,000分の商品を仕入れ、¥20,000分の商品を掛けで仕入れ、¥50,000分を現金で支払った

解説編

問題:1

問題:1は売掛金が決済されたときの仕訳です

問題文を読むと、掛け代金の決済として銀行口座にお金が振り込まれていることがわかるので、売掛金が減って、銀行口座(普通預金)にお金が増えていることがわかります

つまり、ここで出てくる勘定科目は『売掛金』と『普通預金』ということが分かります

次にこの二つの勘定科目のどちらを借方、貸方に置くべきかという問題ですが、ここで前回出てきた表を確認してみましょう

借 方 貸 方
資産の増加 資産の減少
負債の減少 負債の増加
収益の減少 収益の増加
費用の増加 費用の減少

今回の仕訳では『売掛金』を減少させて、『普通預金』を増やす仕訳 になります

まず『売掛金』ですが、これは資産ですので、『売掛金』を減少させることは、資産を減少させることだと言い換えられます

なので、今回の仕訳では『売掛金』が貸方に来ることがわかります

日付 借方 金額 貸方 金額 適用
9/28 売掛金 100,000 A商店

続いて『普通預金』について考えていきましょう

『普通預金』も売掛金と同じく資産です

今回の仕訳では『普通預金』を増やすということですから、資産の増加ということができます

なので今回の仕訳では『普通預金』は借方に来ることがわかります

日付 借方 金額 貸方 金額 適用
9/28 普通預金 100,000 売掛金 100,000 A商店

ちなみに、借方、貸方の見分け方のコツですが、現金や普通預金などの分かりやすいものがどちらに来るか、ということから考えるとやりやすいと思います

今回は『普通預金』が増えているということから考えて、じゃあ空いている方が『売掛金』だ、と考えるとやりやすいですね

問題:2

問題:2は一つの仕入れに対して現金と掛けの二つの支払いを行っています

つまり、『仕入』という勘定科目に対して、『現金』『買掛金』の二つの勘定科目が登場する、ということになります

では、『仕入』と『現金』『買掛金』が借方、貸方のどちらに来るのかを考えてみましょう

借 方 貸 方
資産の増加 資産の減少
負債の減少 負債の増加
収益の減少 収益の増加
費用の増加 費用の減少

まず『仕入』ですが、『仕入』は費用に区分される勘定科目です

今回は仕入れを行っているで、『仕入』は増加しているといえます

つまり、今回の仕訳では『仕入』は借方にくることがわかります

日付 借方 金額 貸方 金額 適用
9/28 仕入 70,000 B商店

次に『現金』と『買掛金』について考えていきます

『現金』は資産にあたります。今回の取引では現金で支払っているので、現金がげんしょうしていることがわかります。つまり、資産が減少していると言い換えられます

資産の減少は貸方にくるので、今回の『現金』の勘定科目は貸方にきます

日付 借方 金額 貸方 金額 適用
9/28 仕入 70,000 B商店
現金 50,000

続いて『買掛金』です

買掛金は負債です

今回、仕入れ代金を掛けで支払っているので、『買掛金』は増加していることになります

つまり、負債の増加ですので、『買掛金』も貸方にきます

日付 借方 金額 貸方 金額 適用
9/28 仕入 70,000 B商店
現金 50,000
買掛金 20,000

借方と貸方の合計が同じ金額になったので、この仕訳が正しいことがわかります

まとめ

今回は仕訳の実践編のような記事でしたがいかがだったでしょうか

実際に出てくる仕訳はもう少しややこしいのも多いですが、基本はこの形ですので、一つ一つ着実に押さえていけば必ずできるようになります

会計記帳は正確さが何よりも重要です

分からなくなったら、基本に立ち返ってキチンと確認しましょう

最後に宣伝です

有馬社労士事務所では会計記帳の業務も承っています

内容は月々の仕訳帳の作成と損益計算書・貸借対照表の代行作成です

料金は以下のようになっています

仕訳数 料金
100仕訳まで 10,000円
101仕訳~150仕訳 15,000円
151仕訳~200仕訳 20,000円
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それでは今回は以上となります

この記事が皆様のお役に立てれば幸いです

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