おはようございます、社労士の有馬です
パワハラ問題は最近注目されている社会問題であります
現政権が推し進める一億総活躍社会が浸透していくにつれセクハラ問題というのは小さくなってきたように感じますが、パワハラ問題は逆に大きくなってきたように感じます
ブラック企業、メンタルヘルス、どうしようもない状況におかれたとき、それでも会社を辞めるという選択肢が出てこないのはなぜでしょうか
今回は会社を辞めるってそんなに悪いことだろうか、ということについて考えてみたいと思います
結論:会社を辞めるなんて普通のこと
結論から言うと会社を辞めるということは普通のことです
特別なことではありません
しかし、現実には会社を辞めるということは中々ハードルが高いものがあります。実際私もそうでした
体を壊したり心を病むまで会社をやめることができない
一体何がそんなに会社を辞めるハードルを上げているのでしょうか
会社を辞めることは悪いことだと思い込んでいる
一昔前の価値観で会社を辞めるなんてとんでもない、というものがありました
社会のレールから外れることは落ちこぼれることであり、そうなりたくないという心理的ブレーキが働くというわけです
ですが、昔ならいざ知らず、今では職を転々とする人は結構います
ハローワークのサポートも昔より格段に充実していますし、転職サービスもよりどりみどりであります
一度辞めたら再就職が難しいんじゃないかということは案外ありません
特に今はどこも人手不足ですのでより取り見取りです
同僚や上司に迷惑がかかる
おそらく会社を辞められない理由の一番はこれじゃないでしょうか
尊敬する上司や、仲の良い同僚に迷惑がかかるんじゃないかと思いついつい辞めると言い出せない。実際私もそうでした
ですが考えてみると、あなたの尊敬する上司や仲の良い同僚があなたの体や心を壊してまで仕事をしろというでしょうか
まあ、上司や同僚が許してくれても会社が辞めさせてくれないというのはあるかもしれませんが
会社が辞めさせてくれない
辞めたいというと引き止められたり、あまつさえ脅迫されたりすることもあるそうです
鬼のように電話を鳴らしてきたり、家まで押しかけてくるというその筋の人のようなことまでされたという話を聞いたことがあります
その会社の言い分としては、お前に教育した分や、募集をかけた費用をどうしてくれるんだ! 弁償しろ! というようなことらしいですが、実際法律的にはどうなっているのでしょうか
法律的には辞めたければいつでも辞められる
労働基準法ではいつでも辞められることになっています
ただ、別の法律、民法で退職のルールについての言及があり
期間の定めのない雇用の場合は2週間
期間の定めのある雇用の場合はその期間の前半に退職を申し出るということになています
まあ、他にもルールはあるのですが、とにかくここで理解しておきたいのは辞めたければ辞められるということです
会社は引き止めることはできても、退職を許可しないということはできません
まとめ
責任感が強いのは素敵ですが、それで健康やメンタルを病んでしまっては元も子もありません
人生は長く、仕事は人生の一部に過ぎません
本当につらくなったら仕事を辞めることも検討してみてくださいね