厚生年金の保険料っていつまで払うの?【年金の疑問に社労士が答えます】

おはようございます、大阪の社労士有馬です

会社に所属している人のほとんどは厚生年金の被保険者。すなわち厚生年金の保険料を払っていると思いますが、いつまで厚生年金の被保険者なのかを知っているという人は意外に少ないんじゃないでしょうか

厚生年金の保険料っていつまではらうの?

今回は知ってそうで知らないこの疑問についてお答えします

厚生年金の保険料っていつまで払うの?

この記事を書いている私は勤務・開業合わせて社会保険労務士を4年ほど

日本年金機構大阪広域事務センター(大阪の年金機構に届出された届書を一括で審査する場所です)にも勤務していた経験があります

65歳から年金がもらえるということは知っていても保険料はいつまで払わなければいけないのかということを知っている人は結構少ないんじゃないでしょうか

今すぐに関係ない人でもいつかは関係してきますので、私と一緒に今のうちに確認しておきましょう

少しややこしい話をするので、結論だけ知れればいいよという方は結論部分まで飛ばしてください

まずは確認。厚生年金にはどんな人が加入するの?

 

まずは基本事項の確認です

厚生年金に加入している人を厚生年金の被保険者といいますが、厚生年金の被保険者とはいったいどんな人なのでしょうか?

答えは適用事業所(厚生年金の対象の会社)で働いている70歳未満の一般の労働者です

……おっと! いきなり結論が出ましたね!

そうです。実は厚生年金の保険料を払うのは70歳までなのです

一部例外を除いて厚生年金の保険料を払うのは70歳までです

ちなみに一部例外というのは年金をもらう資格を持っていない人のことです

年金は10年間(240ヶ月)の加入期間が必要なので10年間(240ヶ月)の加入期間が無い人は70歳過ぎても引き続き任意で保険料を納めることができるのでそれ以外の方は70歳まで保険料を納めることになります

今回は以上となります

お疲れ様でした。いやー今回は短くてよかった楽できましたねめでたしめでたし

とはいかないのが年金なんですね!

年金に例外はつきものです

むしろ例外が無いほうが珍しいくらいでしょう

この厚生年金の保険料をいつまではらえばいいの? という疑問に対する答えについてもご多分にもれず例外があります

70歳未満でも年金を払わなくていい人もいる

 

厚生年金の保険料を払うのは70歳まで

でもちょっと待って

周りの人で、60歳になったら、あるいは65歳になったら急に年金の保険料払わなくてよくなった、といっている人は結構いるんじゃないでしょうか?

そうなんです。実は70歳未満でも年金を払わなくていい人がいるんです

どういう人が厚生年金の保険料を払わなくていいのでしょうか? なぜ急にその人は厚生年金の保険料を払わなくてよくなったのでしょうか

その疑問の答えは、実は先ほどの答えの中に隠れています

答えは適用事業所(厚生年金の対象の会社)で働いている70歳未満の一般の労働者です

 

そうです。正解です

厚生年金の保険料を納めなくてよくなった理由はこの一般の労働者から外れてしまったからなのです

一般の労働者から外れてしまったということを4分の3要件に該当するようになったという人もいます

ではこの4分の3要件っていったいなんなのでしょうか

詳しく見ていきましょう

4分の3要件に該当する労働者は厚生年金の被保険者から外れる

 

適用事業所で働いている70歳未満の労働者は基本的に厚生年金の被保険者です

基本的にと書いたのはこれにも例外があるからなのですが、これを説明するとさらにややこしくなるので省きます

とりあえずここでは例外は無視して適用事業所で働いている70歳未満の労働者は基本的に厚生年金の被保険者という前提で話を進めます

さて、本題に戻りまして

70歳未満の労働者でも4分の3要件に該当すれば厚生年金の被保険者にならないと書きましたが4分の3要件とはいったいなんなのでしょうか

日本年金機構のHPにはこう書かれています

パートタイマー・アルバイト等でも事業所と常用的使用関係にある場合は、被保険者となります。1週間の所定労働時間および1か月の所定労働日数が同じ事業所で同様の業務に従事している一般社員の4分の3以上である方は被保険者とされます。

短時間労働者の資格取得基準の図

また、一般社員の所定労働時間および所定労働日数の4分の3未満であっても、下記の5要件を全て満たす方は、被保険者になります。

  1. 週の所定労働時間が20時間以上あること

  2. 雇用期間が1年以上見込まれること

  3. 賃金の月額が8.8万円以上であること

  4. 学生でないこと

  5. 常時501人以上の企業(特定適用事業所)に勤めていること

<日本年金機構HPより抜粋>

 

パートタイマー・アルバイトというのは要は短時間労働者のことです

抜粋した内容を要約すると

同じ事業所で同じ業務に従事している社員の一週間の労働時間と労働日数が4分の3未満の労働者は厚生年金の被保険者にならない

ただし週20時間以上の労働時間があり、一年以上の雇用が見込まれ、賃金月額が8.8万円以上で学生ではなく、501人以上の企業に勤めている人は省きます

 

と書かれています

 

60歳や65歳で労働条件が変更になるという会社は結構あるかと思います

そういったとき、この条件に当てはまる人は厚生年金の被保険者から外れます

なので60歳や65歳から厚生年金の保険料を払わなくなったという人がでてくるんですね

要点を以下にまとめます

厚生年金の保険料っていつまで払うの? 結論は以下のとおり

 

厚生年金の保険料を払うのは70歳まで <----これが基本

ただし4分の3要件に当てはまる人は厚生年金の被保険者にはならない <----例外

以下例外の説明 ↓

4分の3要件に当てはまる人とは同じ事業所の一般の労働者と比べて一週間の労働時間、労働日数が4分の3未満の人のこと

ただし4分の3要件に当てはまる人でもこの人は厚生年金の被保険者になる

  1. 週の所定労働時間が20時間以上あること
  2. 雇用期間が1年以上見込まれること
  3. 賃金の月額が8.8万円以上であること
  4. 学生でないこと
  5. 常時501人以上の企業(特定適用事業所)に勤めていること

 

まとめ

 

厚生年金は60歳からもらえるというイメージがある人には、年金制度は少しややこしく感じるかもしれません

ですが、被保険者でもないのに保険料を徴収してしまうと大変なことになるので、人事・労務管理担当者はこのあたりの制度はきちんと把握しておく必要があります

不安に感じたときは専門家、もしくは近くの年金事務所に相談に行きましょう

今回は以上となります

この記事が皆様のお役に立てれば幸いです

年金についての疑問やお役立ち記事をまとめていますのでよければこちらもご覧ください

 

年金まとめ

年金に関する疑問、お役立ち情報をこちらのページにてまとめています
年金についてもっと知りたいという方は是非こちらのページもご覧ください

クリックで年金まとめのページへジャンプします