【社労士試験】平均標準報酬月額と平均標準報酬額の違いについて解説【必須事項】

おはようございます、社労士の有馬です

先日の記事で標準報酬月額という単語が何度も登場しましたが、厚生年金には『平均標準報酬月額』と『平均標準報酬額』という用語があります

『月』という単語が入っているかいないかだけの違いですが、実は意味は全く違っています

社労士試験でも理解必須のこの用語について今回は解説していきたいと思います

もくじ

この記事はコラム的な内容の記事です

肩の力を抜いてリラックスしてお読みください

『平均標準報酬月額』と『平均標準報酬額』という用語は普通の生活ではおろか、人事労務管理担当者でもほぼ無縁の用語でしょう

縁があるのはおそらく日本年金機構の関係者か社労士くらいのものです。あと社労士試験の受験生もそうでしょうか

そんな二つの単語について社労士試験に一発合格した私が解説していきたいと思います

生きていく上で何の役にも立たない無駄な知識、しかし、つい人に教えたくなってしまうようなトリビア(雑学・知識)を是非堪能ください(某番組風ナレーション)

平均標準報酬月額と平均標準報酬額の違い

標準報酬月額と標準報酬額の違い

平均標準報酬月額と平均標準報酬額、この用語は厚生年金の受給金額を計算するときに出てきます

厚生年金の受給金額

本来の額

平均標準報酬月額 × 7.125/1000 × 平成15年3月までの加入月数

平均標準報酬額 × 5.481/1000 × 平成15年4月以降の加入月数

従前額

①平均標準報酬月額 × 7.5/1000 × 平成15年3月までの加入月数

②平均標準報酬額 × 5.769/1000 × 平成15年4月以降の加入月数

①+② × 0.997

 

本来の額と従前額を比べて高いほうが支給される

※生年月日によって数値の読み替えがあります

本来の額と従前額が分かれている理由は厚生年金は平成12年に大きな法律改正があり、それにより給付乗率が引き下げられたからです

急激に年金額が下がることを防ぐための仕組みということですね

年金はこういった法改正がたびたび起こるので、どんどんややこしくなるのです

そんな法改正が生み出したのが、この『平均標準報酬月額』と『平均標準報酬額』という用語です

この二つの用語について詳しく見ていきましょう

平均標準報酬月額

まずは平均標準報酬月額についてです

上の段落で厚生年金の受給金額の計算式を載せましたが、本来の額も従前額もどちらも二つの式から成り立っています

そして、そのうちの上の式に平均標準報酬月額は使用されています

これが何を意味しているかというと、平成15年3月までと平成15年4月以降の加入月数で分かれていることを意味しています

この平成15年4月という年月日は総報酬制が導入された年です

総報酬制というのは月額給与だけでなく、ボーナスも社会保険料(健康保険・介護保険・厚生年金)の計算の対象にするという意味です

なので、総報酬制以前の厚生年金受給額の計算の対象は月給のみです

平均標準報酬月額という『月』が入るのはこれが理由なんですね

平均標準報酬額

平均標準報酬月額の項目で察しのいい人なら気づいたと思いますが、平均標準報酬額は月給とボーナスを含めた額のことです

月給だけではないので『月』という言葉は含まれません

まとめると以下のようになります

この段落のまとめ

平均標準報酬月額

総報酬制導入以前の厚生年金の受給額の計算に使用する。月給の平均なので『月』という時が含まれる

平均標準報酬額

総報酬制導入後の厚生年金の受給額の計算に使用する。月給とボーナスを含めた額

余談。平均標準報酬月額と平均標準報酬額に分かれてしまった理由

余談。平均標準報酬月額と平均標準報酬額に分かれてしまった理由

最後に総報酬制が取り入れられた理由について少し触れておきます

総報酬制が取り入れられた理由は、ズバリ不正が相次いだからです

総報酬制以前は月額だけが対象だったので、ボーナスを多くして社会保険料の納付を免れようとする会社がでてきたんですね

月給を18万円にしてボーナスを600万円にすればそれだけでかなりの社会保険料が節約できるというわけです

これはその当時のコンサルタントの間で広く流行したメジャーな手法なのだとか

私はその時は社労士が何かもしらなかったので、先輩社労士からの聞きかじりでしかないのですが、とにかくそんな理由で総報酬制が導入されたようです

おかげで年金はさらにややこしい制度になりましたとさ丸、というのが平均標準報酬額と平均標準報酬額という二つの用語ができた理由です。どうでもいいけどもう少し間違えにくい名前にできなかったのだろうか。。。

ちなみに余談の余談ですが

何故このような余計な話をするかというと

何かを記憶する場合周辺知識と一緒に記憶しておいたほうが効率がいいからです

人間の記憶は何かと結びついている方が表面に出てきやすいのです

社労士試験に臨む方も、余計な事を覚える暇はないと思わずに是非、教科書のコラムや先生の雑談も一緒に覚えてみてください

結果的にそっちのほうが頭に残っている場合が多いですよ(高校生のときに雑談の多い先生の授業ほど点数が高かった理由がこれ

まあ、社労士試験が終わったばかりで、なにいってんねん(大阪弁)って感じですが、暗記するときに使えるテクなのでご参考までに

まとめ

平均標準報酬月額と平均標準報酬額とややこしい二つの用語について解説しましたがいかがだったでしょうか

他の人に説明するときに逆に言ってしまわないように注意してください

総報酬制導入前は月給だけが対象だったので、平均標準報酬『月』額

総報酬制導入後は月給+ボーナスが対象なので、平均標準報酬額ですからね!!

今回は以上となります

この記事が皆様のお役に立てれば幸いです