労働保険料を計算するときの賃金とは

労働保険料を計算するときの賃金とはおはようございます、社労士の有馬です

社会保険料を計算するときにも賃金の問題が出てきましたが、労働保険料を計算するときにもどの範囲までが労働保険料を計算するときの賃金に含まれるかという問題が出てきます

今回はそんな労働保険を計算するときの基となる「賃金」について解説していきます

もくじ

労働保険料を計算するときの基となる数字。賃金総額について

 

労働保険料は賃金総額に労働保険料を乗じることによって算出します

その保険料を計算するときの基礎となる賃金総額とは、事業主が支払う労働の対償。すなわち、賃金、手当、賞与、その他の労働の対償として支払うもので

税金やその他の社会保険料等を控除する前の支払総額をいいます

労災保険は従業員全てが加入するものですが(役員や同居の家族従業員は除く)、雇用保険に関しては加入する人しない人がいるので、一年間の支払給与の総額が単純に賃金総額にならない点は注意です

労働保険料を計算するときの賃金とするもの賃金としないもの

 

労働保険料は事業主が支払う労働の対償。賃金、手当、賞与、その他の労働の対象として支払うものだと説明しましたが、そのなかでも賃金総額に含まれないものもあります

その代表的なものは以下のようなものです

賃金総額に算入するもの 賃金総額に算入しないもの
  • 基本給
  • 超過勤務手当、深夜手当、休日手当等
  • 扶養手当、子供手当、家族手当等
  • 宿・日直手当
  • 役職手当、管理職手当等
  • 地域手当
  • 住宅手当
  • 教育手当
  • 単身赴任手当
  • 技能手当
  • 特殊作業手当
  • 奨励手当
  • 物価手当
  • 調整手当
  • 賞与
  • 通勤手当
  • 定期券、回数券等
  • 休業手当
  • 雇用保険料その他社会保険料(労働者の負担分を事業主が負担する場合)
  • 住居の利益(社宅等の賞与を受けない者に対し均衡上住宅手当を支給する場合)
  • いわゆる前払い退職金(労働者が在職中に、退職金相当額の全部または一部を給与や賞与に上乗せするなど前払いされるもの)
  • 休業補償費
  • 結婚祝い金
  • 死亡弔慰金
  • 災害見舞金
  • 増資記念品代
  • 死傷病見舞金
  • 解雇予告手当(労働基準法第20条の規定に基づくもの)
  • 年功慰労金
  • 出張旅費、宿泊費等(実費弁証的なもの)
  • 征服
  • 会社が全額負担する生命保険の掛け金
  • 財産形成貯蓄のため事業主が負担する奨励金等(労働者が行う財産形成貯蓄を奨励援助するため事業主が労働者に対して支払う一定の率または額の奨励金等)
  • 創立記念日の祝い金(恩恵的なものでなく、かつ全労働者又は相当多数にしきゅうされる場合を除く)
  • チップ(法資料の配分として事業主から受けるものを除く)
  • 住居の利益(一部の社員に社宅等の賞与を行っているが、他のものに均衡給与が支給されない場合)
  • 退職金(退職を事由として支払われるものまたは事業主の都合等により退職前に一時金として支払われるもの)

賃金と含めるものと含めないもので迷ったときは、任意的、恩恵的なものとして支給されるかどうか

業務遂行に必要な費用で実費弁証的なものかどうかという点が一つのポイントです

まとめ

労働保険料は賃金総額さえ間違えなければ正確な手続きが可能です

賃金総額に含めるもの、含めないものはきっちりと把握しておきましょう

それでは今回は以上となります

この記事が皆様のお役に立てれば幸いです