派遣、請負、あなたはどっち? 間違えやすいこの問題

会社にはさまざまな人がいて、さまざまな形態で働いています

今回はその中の派遣、請負の違いについて詳しく説明していきます

この記事の内容

派遣と請負の違い

契約方法の違いで発生する注意点。こういう点には気をつけよう

 

この記事を書いている私は勤務・開業社会保険労務士として4年ほど

混同しやすい派遣と請負の違いについて詳しく説明します

 

派遣と請負の違い

 

派遣と請負の違いは勤務先企業と労働者の間に指揮命令関係が生じるかどうかです

派遣社員は派遣会社と雇用契約を結び、派遣会社は派遣先の企業と派遣契約を結びます

その内容は派遣社員を派遣先の企業に派遣して働かせますよ、という契約で、派遣労働者をどのように働かせるかは派遣先が決めます

少しややこしいので整理します

派遣

派遣会社 と 労働者が雇用契約

派遣会社 と 派遣先企業が派遣契約

労働者 は 派遣先企業で労働

労働者 は 派遣先企業の指揮命令に従う

 

このように、労働契約自体は派遣会社と結んでいても、実際は派遣先企業でサラリーマンのような動きをするのが派遣の働き方です

なので、朝9時に出社、午後6時に退社など、派遣先の就業規則に派遣は従うことになります

一方請負契約は請負会社と労働者が雇用契約を結び、請負会社が派遣先企業と請負契約を結ぶのですが

派遣契約ではなく請負契約なので、派遣された労働者は派遣先の指揮命令を受けません

すなわちこうなります

請負

請負会社 と 労働者が雇用契約

請負会社 と 派遣先企業が請負契約

労働者 は 派遣先企業で労働

労働者 は 派遣先企業の指揮命令には従わない

 

請負が派遣先に来る場合、この人は派遣先企業で働くサラリーマンとはまったく別の動きをします

なぜなら、請負は派遣先の会社の指揮命令を受けないからです

極端な話、会社に来なくてもいいのが請負社員というわけです

もちろん請負会社の指揮命令はうけるので、そういった極端なことにはならないと思いますが、わかりやすさ重視で説明するとそうなっています

どうでしょう? 派遣と請負

似ているようでかなりちがいますよね?

そして報酬の部分に関してはまったくの別物になっています

なぜなら派遣は労働力の提供によって対価を得られるのに対し

請負は仕事の成果をもって対価が得られるからです

わかりやすくいうと、派遣は派遣されてくるサラリーマンです

サラリーマンですから会社にやってきて働いた時間だけお給料が発生します

一方請負は成果物に対してお給料が発生します

こちらは派遣されてくる自営業者みたいなイメージですね

たとえばホームページを作ってほしいという依頼があったばあい

派遣社員が作ったなら

1,000円(時給) × 10(時間) = 10,000円

請負社員が10時間で作ったなら

請負契約で契約した報酬。たとえば10万円

100時間かけて作ったとしても10万円

となります

そして万が一作れなかった場合

派遣のほうはお給料が出ますが、請負の場合はお給料(報酬)が出ません

このあたりが一番の違いといえるでしょう

契約方法の違いで発生する注意点。こういう点には気をつけよう

 

さて、派遣と請負についてなんとなく違いがわかったかと思います

今度は契約方法で発生してくる注意点について見ていきましょう

 

前の段落で書いたとおり、派遣と請負の違いのひとつは指揮命令権が派遣先企業にあるかどうかです

しかし、請負契約したにもかかわらず、派遣社員のように扱ってしまった場合どうなるでしょうか

この場合偽装請負とみなされる危険性があります

偽装請負とは請負契約をしていながら実態は派遣先の企業の指揮命令を受ける派遣として働いているということで

これをしてしまうと罰則があり、懲役を伴う罰金など重い処罰が下る場合があります

偽装請負の何が問題かというと

請負契約は前の段落で述べたとおり仕事の成果に対する報酬ですから、報酬は一定です

それを会社の指揮命令でさらに働かせてしまえば、契約した労働よりも過重なものになり、釣り合いがとれないことになります

まとめ

いかがだったでしょうか

働き方改革でさまざまな働き方ができるようになるであろう昨今ですが、派遣や請負といったこれまでの働き方についてもきちんと把握しておく知っておく必要があります

特に派遣、請負に関しては問題になりやすい部分でもありますので、会社に来ている人たちがどのような契約で働いているのかキチンと把握しておきましょう

この記事が少しでお皆様のお役に立てれば幸いです