本当に怖いセクハラ。就業規則にセクハラ禁止規定を定めるための基礎知識

おはようございます、社労士の有馬です

セクハラに関しては定期的に話題に上りますが、それだけ問題視している会社や問題を抱えている会社が多いのでしょう

現政権が一億層活躍社会を理念に掲げていることもあり、セクハラに関して対策や準備は不可欠です

そこで今回はどのようにしてセクハラ対策をすればいいのかをお話したいと思います

セクハラ対策にお悩みの方は是非参考にしてみてください

セクハラ対策を行わなければならない理由について

まずは会社がセクハラ対策を行わなければいけない理由についてお話していきたいと思います。そんなの知ってるよという方は次のセクハラ防止対策基本知識の段落に進んでください

さて、会社がセクハラ対策をしなければいけない理由ですが、従業員のモラールが下がったり、人の嫌がることをしてはいけないというのはもちろんなのですが

法律的な話をすると男女雇用機会均等法第11条で決まっているからです

第十一条 事業主は、職場において行われる性的な言動に対するその雇用する労働者の対応により当該労働者がその労働条件につき不利益を受け、又は当該性的な言動により当該労働者の就業環境が害されることのないよう、当該労働者からの相談に応じ、適切に対応するために必要な体制の整備その他の雇用管理上必要な措置を講じなければならない。

そしてこれに違反すると罰則があり、何よりも当事者だけでなく使用者にも責任が発生する場合があります

会社には職場環境配慮義務があり、従業員が健やかに労働が出来る環境を整える配慮する義務があります

それを怠ると男女雇用機会均等法違反だけでなく、不法行為や債務不履行責任が問われる可能性があるというわけです

セクハラに関しては定期的に話題に上がる部分でもありますので、会社としては必ず対策を行っておくべき部分であるといえるでしょう

セクハラ防止対策基本知識

セクハラ防止対策の必要性をお話したところで、では具体的にどのように対策していけばいいのでしょうか

それに関しては厚生労働省からこんな指針が出ています

1 事業主の方針の明確化及びその周知・啓発
⑴ 職場におけるセクシュアルハラスメントの内容・セクシュアルハラスメントがあってはならない旨の方針を明確化し、管理・監督者を含む労働者に周知・啓発すること。
⑵ セクシュアルハラスメントの行為者については、厳正に対処する旨の方針・対処の内容を就業規則等の文書に規定し、管理・監督者を含む労働者に周知・啓発すること。
2 相談(苦情を含む)に応じ、適切に対応するために必要な体制の整備
⑶ 相談窓口をあらかじめ定めること。
⑷ 相談窓口担当者が、内容や状況に応じ適切に対応できるようにすること。
また、広く相談に対応すること。
3 職場におけるセクシュアルハラスメントに係る事後の迅速かつ適切な対応
⑸ 事実関係を迅速かつ正確に確認すること。
⑹ 事実確認ができた場合には、速やかに被害者に対する配慮の措置を適正に行うこと。
⑺ 事実確認ができた場合には、行為者に対する措置を適正に行うこと。
⑻ 再発防止に向けた措置を講ずること。(事実が確認できなかった場合も同様)
4 1から3までの措置と併せて講ずべき措置
⑼ 相談者・行為者等のプライバシーを保護するために必要な措置を講じ、周知すること。
⑽ 相談したこと、事実関係の確認に協力したこと等を理由として不利益な取扱いを行ってはならない旨を定め、労働者に周知・啓発すること。

非常に読みづらいと思いますのでリンクを貼っておきます。深く内容を知りたい方はそちらをご覧ください

職場のセクシュアルハラスメント対策はあなたの義 務 です!!(厚生労働省パンフレット) ← 外部サイトへと飛びます

主な内容をまとめると以下の通りです

  1. セクハラについて方針の作成。管理監督者と労働者に周知・啓発
  2. セクハラが起こってしまった場合の対処と就業規則への規定。労働者への周知・啓発
  3. 相談窓口の設置・対応
  4. セクハラが起きてしまった場合の事実確認・対応
  5. 再発防止措置
  6. 相談者・行為者のプライバシー
  7. 相談者・事実確認協力者への不利益取り扱いの禁止

これらを踏まえてセクハラ防止規定を作成するのがセクハラ対応の第一歩となります

モデル就業規則にセクシュアルハラスメントの禁止という項目はありますが、具体的にどのようにして防止するかは記載されていないので、会社ごとに作成する必要があるでしょう

研修・窓口設置・対応方法等をセクシュアル・ハラスメント禁止(パワー・ハラスメントの禁止も同時に規定しておくとなおいいですね)をリンク先のパンフレットやこの記事の内容を参考にして作成してみてください追加してみてください

まとめ

セクハラ防止対策を行った際にはどのような対策を行ったかを文書に残しておく必要があるのは言うまでもありません

例えばセクハラ防止対策の研修を行った場合、いつ、どこで、誰に、どのような内容で行ったかを残しておくといいですね

その他にも実際セクハラが起きてしまい会社がどのような対応をとったかを残しておくのはリスク回避に役に立つでしょう

セクハラは起こらないに越したことはないですが、人の心の問題ですし、万が一起きてしまった場合のために常に準備や対策はしておきたいですね

それでは今回は以上となります

この記事が皆様のお役に立てれば幸いです