テレワーク質問。気になる疑問点まとめました③

おはようございます、社会保険労務士の有馬です

今回もテレワークの話題です

テレワークについての質問。疑問に思うあれこれを

厚生労働省発行の『テレワーク導入のための労務管理等Q&A集』の中から一部気になる点をピックアップしましたので、一緒にみていきましょう

3回に分けて見ていきます。今回は3回目です

前回の記事はこちら

テレワーク質問。気になる疑問点まとめました①

テレワーク実施でも労働基準法などは適用されますか
テレワーク実施時の労働時間はどのように管理すればよいでしょうか

この二つの質問についてご説明します

テレワーク質問。気になる疑問点まとめました②

テレワーク時の安全衛生対策はどうすればよいですか
テレワーク時にも労災保険は適用されますか

この二つの質問についてご説明します

 

この記事の内容

 

この記事を書いている私は勤務・開業合わせて社会保険労務士を4年ほど

最近話題のテレワーク

テレワークについての質問。気になる疑問を、厚生労働省発行の『テレワーク導入のための労務管理等Q&A集』の中から一部ピックアップしましたので、一緒に見ていきましょう

3回に分けてみていきます。今回は3回目です

テレワーク用端末としてどのようなものがありますか

 

労務管理とは直接関係ないものですが、『テレワーク導入のための労務管理等Q&A』に載っている用語が、少しわかりにくいかと思い、載せました

某大型電気屋に勤めていたこともある私が詳しく説明していきます

『テレワーク導入のための労務管理等Q&A』にはこのように書かれています

区分

内容

1

ファットクライアント(リッチクライアント)型PC

「ファットクライアント」とは、内蔵しているハードディスク内に情報を保存することができる端末のことっです。書類の作成も保存も、この端末単体でできます。

2

シンクライアント型PC

「シンクライアント」とは、ほとんどの機能がサーバーで処理され、入出力程度の機能しか持たない端末のことです。書類の作成も保存もサーバ上で処理されるので、データが端末内に保持されません

シンクライアントを用いれば、端末が盗難・紛失した場合でもデータが端末内に存在しないため、データ漏えいが起きにくくなります

ファットクライアントをシンクライアント化するには、USB型などの戦勝機器(認証キー)が必要です

3

スマートフォン・タブれっち

モバイルワークとして移動中にEメール対応などの簡単な業務をするために導入すると便利です

業務に必要なアプリケーションしか使えないように機能制限すると、セキュリティが確保できます

4

BYOD PCの業務利用

「BYOD」とは「Bring your own device」の略称で、従業員が使用のPCやスマートフォンなどの端末を業務に利用することです。

従業員は使い慣れた端末を利用でき、企業側は従業員ごとに端末を用意するコストや手間を省けるメリットがあります。

ただし、端末が盗難・紛失した際は遠隔操作で端末のデータを消去するようなシステムが必要です。

<『テレワーク導入のための労務管理等Q&A』 Q4-4より抜粋>

用語がわかりにくいですね。順番に見ていきましょう

まずはファットクライアント型PCです

ファットクライアント型PCとは、通常お店で売っているようなパソコンのことです

パソコンの中で操作してパソコンの中にデータを保存します

次はシンクライアント型PCです

シンクライアント型PCはサーバ内で操作し保存するパソコンのことです

ホームページを作ったことがある方なら想像しやすいと思うのですが、パソコンの中にソフトは入っておらず、サーバのソフトを使用して、サーバの中にデータを保存します

極端な言い方をすると、家で操っているパソコンはキーボードとマウスとモニターの役割しかしません

スマートフォンタブレットはそのままなので飛ばしまして

最後はBYOD PCという用語ですが

これは従業員さんの私用のパソコンやスマートフォンのことです

テレワーク用端末としてはこのようなものがあるという風に『テレワーク導入のための労務管理等Q&A』には書かれています

どれも一長一短ありますが、最後の『BYOD PC』に関してはあまりおすすめできません

私用のPCということで、セキュリティに不安がありますし、仕事用のソフトを入れることや、耐久年数の問題で従業員から不満が出ることが予想されます

テレワークを行う際は会社でPCを用意した方がやはり無難でしょう

私物のパソコンをしようしても問題はないでしょうか

 

上の段落で出てきたBYODの問題ですね

『テレワーク導入のための労務管理等Q&A』Q4-5にはこう書かれています

万全なセキュリティ対策をしているテレワーク用アプリを正しく使用するなら、私物のパソコンを使うことも可能です。

このような私物の業務への利用は、BYOD(Bring Your Own Device)と呼ばれています。
リモートデスクトップ方式とBYODを併用すれば、セキュリティは確保できます。
また、最近では、タブレットやスマホ上の業務アプリ(テレワーク用アプリ)向けのセキュリティ管理機能(セキュアコンテナ等)があります。
<『テレワーク導入のための労務管理等Q&A』 Q4-5より抜粋>

要約するとセキュリティや情報流出対策ををきちんとしていればBYOD、つまり私用のPC等を利用していいということになっています

さて、そのBYODですが

ここからは私の意見ですし、他の社労士の先生方や弁護士の先生方がどう判断されるかわかりませんが

法律上BYODを規制するものはありません

ありませんが、様々な問題から私、有馬としてはBYODに関してはあまりおすすめできません

というのもやはりセキュリティの問題もありますし、BYODを取り入れてしまうと、仕事とプライベートの境目があいまいになってしまうからです

無用なトラブルを起こす可能性を考えればBYODはどうしてもお勧めしにくいという結論になります

とはいえ、BYODに関してはアメリカをはじめとした海外ではかなり普及してきていますし、COPE(会社が支給する私用でも使える端末)やCOYD(会社が選んだ端末の中から従業員が好きな端末を選ぶ。私用でも使える)という考え方も出てきています

これからBYODに関する法律やガイドラインも充実してくるでしょうし、動向には注目しておくべきでしょう

まとめ

『テレワーク導入のための労務管理等Q&A』の中の社労士として気になる点をいくつかピックアップして解説してみましたが、いかがだったでしょうか

テレワークは最近注目されてきている働き方です

子育てや介護の必要がある労働者には需要のある働き方ですし、これからそういう人はどんどん増えてくることが予想されます

人材確保や人材定着のためにテレワーク導入について考えてみてはいかがでしょうか

今回は以上となります

この記事が少しでもお役に立てれば幸いです