雪や交通機関のマヒで会社に社員が来られないときの対応法。休業手当について解説

おはようございます、社労士の有馬です

最近寒くなってきましたね。関東以北では雪の地域が多いようですが

雪が降ると交通機関がマヒして会社に出勤できないということがあるかと思います

その場合、社員を休ませることになるかと思いますが、その場合の休日の扱いや賃金はどうなるのでしょうか

今回は雪に関する労務管理の対応法についてお話していきたいと思います

社員が出勤できない場合の休日や賃金。休業手当について

交通機関のマヒや大雪で社員が出勤できない場合の考え方は休業手当の考え方が参考になります

ちなみに過去に解説した台風の記事と内容は一緒です

その過去の記事を引用すると

休業手当とは使用者の責めに帰すべき事由で従業員に休業させた場合に、1日の平均賃金の100分の60にあたる金額を支払わなければならないというものです

使用者の責めに帰すべき事由というのは範囲が広すぎるので、ここでは使用者の責めに帰さない事由、すなわち不可抗力の事由について解説します

不可抗力の事由については二つありまして、このようになっています

  1. その原因が事業の外部より発生した事故であること
  2. 事業主が通常の経営者として最大の注意を尽くしてもなお避けることのできない事故であること

 

具体例を挙げるとこんなことです

  1. 天変地異などの不可抗力による休業
  2. 労働安全衛生法の規定による健康診断の結果に基づいた休業
  3. ロックアウト(締め出し)による休業
  4. 別事業所の自組合によるストライキのための休業

 

ちなみに仕事がないからとか、内定者の自宅待機の場合は休業手当を支払う必要があります

社員が出勤できない場合の休日や賃金。待機と休日

さて、本題の雪で社員が出勤できない場合の休日や賃金です

雪で社員が出勤できない場合というのは以下のことが考えられると思います

  1. 大雪で事業所そのものが営業できなかった場合
  2. 大雪で従業員が出勤できず、休業を申し出てきた場合
  3. 大雪の様子を見るよう待機命令を出していたが、状況が改善せず欠勤になった場合

 

どれもありそうなシチュエーションですね

これらの場合について一つ一つ順番に見ていきましょう

大雪で事業所そのものが営業できなかった場合

この場合は転変地異が原因の休業になりますので休業手当は必要ありません

転変地異に関しては流石に使用者に責任はありません

とある知り合いの事業主の方にこの話をするとワシは神か、といってました

まあ、そうですよね。ちょっと笑いました

大雪で従業員が出勤できなくて休業を申し出てきた場合

この場合は従業員が風邪で欠勤するときの対応と同じで大丈夫です

ノーワークノーペイの原則が適用され、賃金を支払う必要はありません

有休扱いにしてあげるといいかもしれませんね

その場合は有給休暇を事後取得できるよう就業規則に定めておくといいでしょう

大雪の様子を見るよう待機命令を出していたが、状況が改善せず欠勤になった場合

さて、問題のこの場合です

こういう対応をする場合が最も多いと思いますが

先に結論を言ってしまうと、この場合は休業手当を支払う必要があります

え? 出勤できない社員を休ませてるのに休業手当を支払うの? 転変地異じゃないの?

という声が聞こえてきそうですが、考え方としてはこうです

会社は労務を提供できる状況で(営業している状況で)社員に休業を命じている → 会社都合の休業命令 → 休業手当を支払う必要がある

……なんだか会社側からすると理不尽な理屈に聞こえるでしょうがこういうことなんです

まあ、下手に出勤されて怪我されたりすると安全配慮義務が問われるので、必要経費ととらえるべきなのでしょう

まとめ

台風や大雪の場合もそうですが、地震の場合も同じ対応でいいかと思います

休業手当の考え方を参考にして対応を検討してみてください

もう少し寒い日が続くようですが、体調に気を使って頑張って生きたいですね

それでは今回は以上となります

この記事が皆様のお役に立てれば幸いです