在籍出向の労働保険、社会保険について

おはようございます、社労士の有馬です

出向というのは就職している会社から別の会社に移ることをいうのですが

雇用関係そのものが変わる転籍出向はそもそも新しい会社に就職するようなイメージなので問題ないのですが

元の会社に席を置きつつ出向先で就労する在籍出向の場合は労働保険や社会保険はどうなるのでしょうか

そんな転籍についての疑問を今回は解説していきたいと思います

もくじ

出向には出向元に籍を置きつつ出向先で就労する在籍出向と、籍自体を出向先に移す転籍出向の二種類があります

そのうちの転籍出向の場合は、新しい会社に入社するようなイメージなので、労働保険屋や社会保険は通常の手続きでいいのですが、転籍出向の場合は少し違ってきます

転籍出向の場合の労働保険・社会保険はいったいどうなってくるのでしょうか

社労士歴4年の私が解説します

労災保険

労災保険は労働者が事故にあった時に給付される保険です

事業場の問題や、安全管理の方法などが問われることから、労災保険は出向先において保険料の申告を行います

保険料の算出に関しては出向元と出向先の両方の分を足した金額とします

つまり、出向元と出向先の給料を足した金額を[ 出向先] で保険料として納めるといううことですね

なお、海外に出向する場合は、海外派遣者向けの労災保険特別加入制度があります

雇用保険

在籍出向の場合の雇用保険は主たる賃金を受けている一つの雇用保険系のみ適用があるとされています

要するに給料の高いほうですね

なお、労働保険と違って、保険料算出のさい、出向先と出向もとの賃金は合算しません

労災保険とは少し違うので注意が必要です

健康保険・厚生年金

健康保険・厚生年金については二つのパターンがあります

まず、出向元、出向先のどちらかで賃金の全額が支払われているパターン

この場合は、賃金が支払われている会社で適用します

つまり、出向先で仕事をしていても、出向元で賃金の全額が支払われているなら、出向元の近くにある年金事務所で手続きを行うこととなります

逆に、出向先で仕事をしていて、出向先から賃金の全額が支払われている場合は出向先の近くにある年金事務所で手続きを行うことになります

次に、出向元と出向先の両方で賃金が支払われている場合ですが

この場合は賃金を合算してどちらかを選択することになります

色々なパターンがありますので、詳細はお近くの年金事務所で訪ねてみるといいでしょう

まとめ

出向となると、特に在籍出向では、籍は出向元にあるにも関わらず、仕事は出向先で行うということになるので

出向先の人の雇用条件が違うこともあいまって、その労働者がどういう条件で働いているのか混乱しがちです

分からなければすぐに担当部署や専門家と契約しているなら専門家にたずねてみるといいでしょう

それでは今回は以上となります

この記事が皆様のお役に立てれば幸いです