【残業】長時間労働を減らすためにできる最も簡単な方法【コツ】③

おはようございます、社労士の有馬です

最近、長時間労働の話題が取り上げられる事が多くなったような気がします

先日も、三菱電機での長時間労働が原因で労災認定がされたというニュースをネットで目にし、長時間労働の対策は中小、大企業問わず、必要なものであるように感じます

しかし、長時間労働対策といっても、どこから手をつけていいのか分からず、なかなか難しいところもあります

そこで今回は、中小企業でもできる簡単で、しかも効果のある長時間労働対策についてご紹介したいと思います

自分の会社に合ってると思ったら是非取り入れてみてください。きっと効果があるはずです

この記事は全3回のうちの3回目です

今回は具体的な残業対策について解説していきます

もくじ

この記事を書いている私は社労士として4年ほどの経験があります

また、長時間労働対策のセミナーも行っており、ブログ等でも長時間労働対策についてちょくちょく記事を書いています

今回は長時間労働を減らさなければいけない理由、長時間労働の種類、長時間労働を減らすための方策第一歩目について、3回に分けて解説していきます

第三回目は具体的な長時間労働の対策についてです

長時間労働の種類によってその対策も違ってきます

会社で起きている長時間労働がどの長時間労働なのか、この記事を読んで確認してみましょう

一回目からお読みいただいたほうが、より、根本的に長時間労働を減らすコツを理解していただけると思いますので、まだ読んでいない方は1回目と2回目の記事も是非ご覧ください

前回の復習。長時間労働の種類3つ

前回の記事の復習です

前回の記事で、長時間労働には三つの種類があることをお話しました

そして、その三つの長時間労働はそれぞれ対策が違うことも

今回はその三つの長時間労働の対策について一つ一つ解説していきたいと思います

ちなみにその三つの長時間労働の種類とは以下のようになっています

  • 長時間労働の種類その①:過重労働
  • 長時間労働の種類その②:だらだら残業
  • 長時間労働の種類その③:つきあい残業

具体的な長時間労働対策その①:過重労働

長時間労働その①。過重労働についてみていきましょう

過重労働は仕事が多すぎて起こってしまっている長時間労働のことです

これを解決する最も効果的な方法は、設備投資とアウトソーシングです

設備投資は今まで人間にやってもらっていた作業を機械にやってもらうといったことです

例えば、経費の申請をするとき、伝票を書いて経理に渡している会社があるかと思いますが

その作業は、タブレット端末を利用して、その場で領収書などの写真を撮って会社に送れば、後からの提出漏れもなく、すぐに会計処理が可能です

伝票を書く手間や、まとめたり失くしたといった事故がなくなり、時間の短縮につながることでしょう

また、領収書をそのまま記帳してくれるようなソフトもあり、それらを導入すれば、会計記帳の手間すら省くことができます

他にも、出勤する必要のない業務であれば、テレワークの導入を考えてみてもいいかもしれません

テレワークの導入に関してはテレワークについてまとめたページで紹介していますので、興味があればそちらをご覧ください

どの仕事にどれだけの人間の時間が費やされているか(人件費がかかっているか)を把握して、機械に置き換えられないか考えてみるといいでしょう

短期的には費用がかかっても、将来的に回収できる場合がほとんどです

経営者の方ならご存知でしょうが、それだけ人件費というのは高いということです(社会保険料や労働保険料、教育の費用だけでも膨大です)

また、アウトソーシングは手軽にできる経費削減方法です

例えば、有馬社会保険労務士事務所では会計記帳の代行サービスを承っていますが、100仕訳以内なら¥10,000です

会計記帳は事業主本人がやったり、短期間だけ応援に来てもらってやってもらったりという会社も多いでしょうが

大抵の場合、アウトソーシングした方が安上がりですし、正確にできる場合が多いです

特に個人経営の会社や事業主本人が会計記帳をやっている場合は、その時間で別の事をしたほうがいい場合のほうが多いでしょう

そういった、本業と関係のない業務を抱えている会社は、機械を導入するより手軽なアウトソーシングを考えてみるのも一つの手です

具体的な長時間労働対策その②:だらだら残業

だらだら残業対策はなんといっても残業への意識を高めることにつきます

残業が推奨されていないことを従業員全員に通達し、デメリットを全員が把握することによって、残業を抑えることができます

朝礼で定期的に残業について触れ、所属長に、時間の管理を徹底するようにお願いしましょう

残業が少なかった部署に対して全従業員の前で表彰を行うのも効果的かもしれません

所属長のセルフエスティーム(自尊感情)の醸成にも役にたつでしょう

セルフエスティームに詳しく知りたい方はこちらをクリックしてください

他にも最も手っ取り早い方法は、残業申請を厳格化することです

有馬社会保険労務士事務所でオススメしている方法は、残業申請書と残業報告書の二種類を提出してもらう方法です

残業申請書は残業を行う時間と作業、工程を細かく報告してもらい

残業報告書では残業を行った後、申請書通りにその作業ができたのかと、次に残業を起こさないための対策を報告してもらいます

しかも、この二つは所属長に確認してもらい、所属長は厳しく申請書、報告書をチェックし、不備があれば、もう一度提出してもらうという大変厳しいものです

この二つを利用することによって、残業をするためには非常にめんどくさい工程を踏まなければならないと従業員に認識してもらい

こんなことをするくらいなら、とっとと仕事を終わらせて帰った方がマシだと思ってもらうためにあえてめんどくさくしています

さらにもう一つ付け加えるなら、所属長も残業申請書と報告書をチェックすることにより、自分の部署のどこに無駄があり、効率化されていないのか把握することもできます

つまり、管理監督者の労務管理の訓練にもなるということです

まだ残業申請書を採用していない会社や、残業申請書があっても、簡単なものしかない会社は是非採用してみてください

この申請書と報告書を導入しただけで、残業時間が半分に減った会社もあるくらいです

長時間労働の種類その③:つきあい残業

最後はつきあい残業対策についてです

とはいっても二つ目のだらだら残業対策とほぼ同じなのですが、もう少し詳しく見ていきましょう

前の記事でも話したのですが、だらだら残業は生活残業とも呼ばれています

つきあい残業も、少し違いますが、生活残業の一種と言っていいでしょう

この生活残業ですが、名前の通り生活のためにやっている残業ですので、残業対策をした結果、従業員の給料が減ってしまうということが考えられます

本来は必要の無い残業を減らしただけで、給料が減ったといわれるのはとても心外でしょうが、しかし、従業員は減った分だけ生活のレベルを落とさなければならず(例えば子供の習い事など)、他のもっと給料のいい会社へと転職をしてしまうという自体が起きかねません

そうならないためにも残業を減らした分、給料が上がる仕組みを整えていく必要があるでしょう

例えば、半年で残業の目標を定めて、それにあわせてボーナスを支給するような方法や、賃金制度の評価項目に、時間内に仕事を終わらせる事ができるのかどうか、といった項目を付け加えるといったことです

給料を上げるとなると、人件費が増えることですから、実際、そんなことができるのかと思われるかもしれないですが、無駄な残業が減って、その分経費が浮いていますし

長時間労働を減らす取り組みというのは、言い換えれば生産性を上げるための取り組みを行うということですから、従業員のレベルもアップして、会社の経営状況も上向きになってきているはずです

生活残業が多い会社は、最初は残業を減らす取り組みが非常に上手くいっているのに、リバウンドでさらに残業が多くなってしまうという会社が結構あります

その理由は生活残業は生活のための残業ですから、従業員もあの手この手で残業をしようとするからです

これでは余計に生産性が落ちてしまいます

そうならないためにも賃金制度やボーナス制度などで、残業時間が減っても給料が上がるような仕組み作りは欠かせません

そしてそのことが結果的に会社を成長させることにつながるでしょう

まとめ

三日にわたって長時間労働対策について解説してきましたが、いかがだったでしょうか

長時間労働は徐々に是正されていく傾向にあります

それは働き方改革関連法案の内容を見るに明らかです。取り締まりもこれからどんどん厳しくなっていくことでしょう

長時間労働を減らしていくことは様々なメリットがあります

労働者も長時間労働の無い会社に勤めたいというニーズが高まっていて、将来的な人材確保にもつながります

他の会社があまり熱心に取り組んでいない今は、逆にチャンスだといえるでしょう

この機会に長時間労働の是正にとりくんでみたらいかがでしょうか

ここからは宣伝です

有馬社会保険労務士事務所では長時間労働対策に特化したコンサルティングを行っています

具体的な内容はConsultingのページにありますので、是非そちらもご覧ください

長時間労働対策から仕組みづくり、就業規則作成まで幅広くサポートいたします

それでは今回は以上となります

この記事が皆様のお役に立てれば幸いです

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